スギノベラージオ（2003年生、母エロークエントリーダー）

スギノベラージオ（2003年1月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋北イタリアの地名」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したエロークエントリーダーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、杉山忠国によって2,730万円で落札された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルブツランナーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2006年）

7月1日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

8月12日、中5週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったマルブツブラボーを半馬身捉え切れず2着となった。

8月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月4日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったレディキラーにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

12月3日、中3週で迎えた7戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るブレイバーを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

4歳（2007年）

1月27日、中5週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

3月24日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月29日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

7月8日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。