パワースラッガー（2011年生、母クリスタルフローラ）

パワースラッガー（2011年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力のある強打者」。毛色は鹿毛。種牡馬のウインラディウス（当時13歳）と交配したクリスタルフローラが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は吉田牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2017年の富里特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、吉田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、丸岡啓一によって262.5万円で落札された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

1月6日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のバリスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

1月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

3月8日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルメリエンダをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月12日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦2勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月12日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦2勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

8月30日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

4歳（2015年）

4月25日、約8か月の休養明けで迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

6月21日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月12日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上500万下の彦星賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

9月19日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の古作特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマリーズケイをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

10月11日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦2勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月5日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2016年）

1月5日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月6日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月28日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた20戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

8月28日、中9週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

12月3日、中9週で迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

6歳（2017年）

1月5日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月26日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（11戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサトノスティングをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

3月26日、中3週で迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたパリカラノテガミ決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月22日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月17日、中7週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。