キリンジ（2020年生、母タイムピース）

キリンジ（2020年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「麒麟児。優れた才能を持ち将来が期待される若者。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したタイムピースが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は株式会社サンデーヒルズ。2023年のジャパンダートダービー(Jpn1)で2着に入った他、2024年のJBCクラシック(Jpn1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月27日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

12月18日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

3歳（2023年）

1月22日、中4週で迎えた4戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で永島まなみ騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダブルジョークに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月18日、中4週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバリアントバイオを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を掴み取った。

5月3日、中6週で迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったミトノオーに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

7月12日、中9週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったミックファイアに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

4歳（2024年）

1月21日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた11戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったノットゥルノに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5月6日、中5週で迎えた13戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月18日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、盛夏特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウハクサンをアタマ差振り切って圧倒的人気に応えた。

8月16日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の摂津盃（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

9月26日、中5週で迎えた16戦目は、姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

11月4日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。