ノットゥルノ（2019年生、母シェイクズセレナーデ）

ノットゥルノ（2019年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「夜想曲(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時18歳）と交配したシェイクズセレナーデが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2022年のジャパンダートダービー(Jpn1)に勝利した他、2023年のJBCクラシック(Jpn1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって4,730万円で落札された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は512kg。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3歳（2022年）

1月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

2月12日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプラチナドリームに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴァレーデラルナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったデリカダにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月4日、中5週で迎えた6戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブリッツファングに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

7月13日、中9週で迎えた7戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のペイシャエスを3/4馬身振り切ってG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

9月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

12月4日、中9週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた9戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

12月29日、中3週で迎えた10戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったウシュバテソーロにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2023年）

2月1日、中4週で迎えた11戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

6月28日、中5週で迎えた13戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（11戦3勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月9日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（12戦3勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から27kg減らして迎えた15戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、キングズソードに交わされて4馬身差の2着となった。

12月3日、中3週で迎えた16戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

12月29日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（13戦3勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

5歳（2024年）

2月12日、中5週で迎えた18戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（14戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキリンジに4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月3日、中6週で迎えた19戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（15戦4勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。