ヒメツルイチモンジ（2020年生、母コウセイエリザベス）

ヒメツルイチモンジ（2020年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時15歳）と交配したコウセイエリザベスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はイワミ牧場。2022年の園田ジュニアカップ(地方重賞)で3着に入った他、2023年の秋の鞍で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新子雅司厩舎（兵庫）へ入厩。

2歳（2022年）

11月22日、デビュー戦は下原理騎手を鞍上に据えて、2歳（園田ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は465kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイザワンに約13馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

12月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアッパートライ（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のカレーパンに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

12月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞の園田ジュニアカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2023年）

3月9日、中9週で迎えた4戦目は、3歳A（姫路ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグロリアドーロをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

4月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳地方重賞の菊水賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦3勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5月11日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

6月14日、中4週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の兵庫ダービー（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（6戦3勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 雨/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で下原理騎手（7戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアクイールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

8月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳戦のクリスタル賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で下原理騎手（8戦4勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったフラフにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

9月22日、中5週で迎えた10戦目は、3歳オープンの秋の鞍（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で下原理騎手（9戦4勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月1日、中5週で迎えた11戦目は、3歳戦の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で下原理騎手（10戦4勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた12戦目は、TEL杯（テル杯）（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で下原理騎手（11戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したエトワールジェンヌを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中2週で迎えた13戦目は、ポインセチア賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で下原理騎手（12戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のサンドストームに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2024年）

1月9日、中2週で迎えた14戦目は、奈良県酪農特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で下原理騎手（13戦5勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のカキエモンに3馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

1月28日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた15戦目は、黒潮スプリンターズカップ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で下原理騎手（14戦6勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月22日、中7週で馬体重を前走から21kg戻して迎えた16戦目は、スカパー!地方競馬ナイン賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で下原理騎手（15戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったガリバーストームに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月17日、中3週で迎えた17戦目は、穀雨特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で下原理騎手（16戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウケイタンホイザを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。