ナスエルムテキ（1993年生、母キヤツアイ）

ナスエルムテキ（1993年6月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のナスルエルアラブ（当時8歳）と交配したキヤツアイが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は熊沢牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着4回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

田所秀雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

7月9日、デビュー戦は久保田英敬騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

10月29日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で久保田英敬騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で久保田英敬騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で久保田英敬騎手（5戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた7戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

3歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったハードワンマンに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

2月17日、中2週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 雪/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のクライムオントップをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

3月31日、中5週で迎えた11戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したユウバクにクビ差届かず2着となった。

5月11日、中2週で迎えた13戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

7月21日、中9週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

4歳（1997年）

2月15日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた16戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、タヤスアトランタにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月20日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（1998年）

2月1日、約9か月半の休養明けで迎えた19戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップヴイーナス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように急駛したが、レッドマルスに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシーハリアーに1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4月11日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のタヤスキャスターに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月3日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

6月7日、中4週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月4日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（5戦2勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下の城崎特別（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（6戦2勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

9月13日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

9月19日、連闘で迎えた29戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

6歳（1999年）

2月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた30戦目は、納谷和玖騎手を鞍上に迎えて、仲春賞（大井ダート1700m 雨/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。