テンザンタカネ（1985年生、母ヒダクロス）

テンザンタカネ（1985年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時14歳）と交配したヒダクロスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）コスモヴューファーム。戦績は、中央平地16戦2勝2着3回。1988年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)で4着に入った他、1988年のサファイヤステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月8日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリメンバーユーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月26日、中3週で迎えた3戦目は、3歳400万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったルイジアナピットにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3歳（1988年）

1月6日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったエイユークインにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月6日、中3週で迎えた5戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて6着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳400万下の初雛賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田国夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた7戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月10日、中2週で迎えた8戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

7月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永昌博騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったキョウエイサフランに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月31日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラッキーオルキスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

8月20日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の天草ステークス（小倉芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月10日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（8戦2勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月23日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（9戦2勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

4歳（1989年）

11月4日、約12か月半の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（10戦2勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず13着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた16戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。