トリコロールブルー（2014年生、母ペンカナプリンセス）

トリコロールブルー（2014年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランス国旗の青の部分(仏)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したペンカナプリンセスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の鳴尾記念(G3)で3着に入った他、2018年の大阪城ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額4,500万円（9万×500口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月17日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカールスナウトに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月13日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、逃げるタガノアシュラを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗れた。

3歳（2017年）

2月18日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバリングラを半馬身振り切って2勝目をマークした。

3月19日、中3週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

4月29日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

9月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から32kg戻して迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレッドローゼスをクビ差振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

10月22日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

4歳（2018年）

1月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプロフェットをアタマ差振り切って優勝

3月4日、中4週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のグァンチャーレをクビ差振り切って5勝目を掴み取った。

6月2日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月15日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月28日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月1日、中4週で迎えた13戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

5歳（2019年）

1月26日、中7週で迎えた14戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したブラックスピネルを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月3日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したスピリッツミノルに半馬身届かず2着に敗北した。

8月25日、約6か月の休み明けで迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

10月21日、中7週で迎えた17戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したダイワキャグニーにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月16日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.スミヨン騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（2020年）

6月6日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

8月2日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月19日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフランツを半馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

10月18日、中3週で迎えた22戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

12月12日、中7週で迎えた23戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

2021年2月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。