レイベリング（2020年生、母Noyelles）

レイベリング（2020年2月5日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「逸脱。ラベリング理論より」。毛色は鹿毛。種牡馬のFrankel（当時12歳）と交配したNoyellesが17歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で3着に入った他、2024年の信越ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

11月26日、デビュー戦はM.ギュイヨン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るショウナンアビアスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月18日、中2週で迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2023年）

2月12日、中7週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

7月22日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラスの北辰特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキングロコマイカイに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの羊ヶ丘特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のバニシングポイントを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

11月19日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったダノンティンパニーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

2月10日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山武史騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月3日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの戎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のテーオーダヴィンチをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

3月30日、中3週で迎えた10戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

5月5日、中4週で迎えた11戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

6月22日、中6週で迎えた12戦目は、青函ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のシュバルツカイザーに1馬身3/4の差をつけて5勝目を挙げた。