エトナ（2015年生、母オレンジブロッサム）

エトナ（2015年4月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「イタリアのシチリア島の東部にあるヨーロッパ最大の活火山名」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したオレンジブロッサムが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2017年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、レックスによって1,566万円で落札された。

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

11月12日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は488kg。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のミッキーボニータをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2018年）

2月17日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

8月5日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後はガス欠状態になり18着に終わった。

4歳（2019年）

2月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

2月23日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の合馬特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

5月5日、中9週で迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

7月30日、中6週で迎えた11戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ文月賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

5歳（2020年）

9月14日、約13か月半の休養明けで迎えた12戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、藤袴賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2二三（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた14戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したエダマメに半馬身届かず2着となった。

12月2日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた15戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6歳（2021年）

7月19日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた16戦目は、動物にも使える安心除菌水e-WASH賞（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジスモンダに1馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

8月12日、中2週で迎えた17戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C3（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ラヴィンツァラにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月4日、中2週で迎えた18戦目は、一般C2五六（船橋ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

10月20日、中6週で迎えた19戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のプリプリクインダムに4馬身の差をつけて3勝目を収める