ニホンピロディール（2011年生、母ニホンピロブリュレ）

ニホンピロディール（2011年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のサイレントディール（当時11歳）と交配したニホンピロブリュレが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は福岡清。戦績は、中央平地29戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年のマカオジョッキークラブトロフィー(500万下)。

経歴

デビュー前

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

9月7日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月28日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

11月17日、中2週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた7戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたオベーション決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3歳（2014年）

1月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

4月26日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（5戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったオールオブナイトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月31日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（6戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた14戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は酒井学騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったゼアミに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月10日、中2週で迎えた15戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（8戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったナリタモードに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月23日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（9戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヴォランテに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月13日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（11戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

4歳（2015年）

1月12日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（12戦1勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた21戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレディーを半馬身振り切って優勝

3月8日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

6月21日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（13戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウキリサメを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月15日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（14戦2勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（15戦2勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

12月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサンクフルハンデキャップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（16戦2勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5歳（2016年）

1月9日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（17戦2勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（18戦2勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。