ケルシャンス（2011年生、母ケルアモーレ）

ケルシャンス（2011年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「最高に幸せ（仏）。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のDubawi（当時9歳）と交配したケルアモーレが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,600万円（6.5万×400口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

7月13日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は402kg。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月25日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月20日、中7週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2014年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

3月9日、中3週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月11日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマサノハナチャンをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

9月14日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月25日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小崎綾也騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた10戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

4歳（2015年）

1月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小崎綾也騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

3月29日、中8週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

4月18日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたカゼノサファイア決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月27日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月21日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したスティンライクビーを差し切れず、3馬身差の2着となった。

5歳（2016年）

1月17日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4月9日、中8週で迎えた20戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた21戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったナナイロボタンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月18日、中6週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

7月16日、中3週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月22日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のシアワセデスに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月30日、連闘で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

6歳（2017年）

1月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。