ビンゴローラー（1989年生、母ビンゴメープル）

ビンゴローラー（1989年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロングミツク（当時8歳）と交配したビンゴメープルが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）えりも太平洋牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は1993年の白河特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

11月3日、デビュー戦は谷中公一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は388kg。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったケノマイマミーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（1992年）

1月18日、中4週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

2月2日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で谷中公一騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

4月4日、中8週で迎えた6戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したクィーンタイキにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月18日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、ラッキーカードにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月10日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったヒロカームリにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は谷中公一騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフジノサザンカに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月12日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のテイクランに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月9日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、センショウダッシュに交わされて2馬身差の2着となった。

9月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 小雨/不良）に48kgの軽斤量で出走。鞍上は横山義行騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

9月26日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は谷中公一騎手（8戦2勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4歳（1993年）

5月8日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（10戦2勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた17戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は谷中公一騎手（11戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のハイルセレーサに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月3日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（12戦3勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

8月22日、中6週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（13戦3勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（14戦3勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で谷中公一騎手（15戦3勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月23日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で谷中公一騎手（16戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたメジロフェンディー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月14日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で谷中公一騎手（17戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で谷中公一騎手（18戦3勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（1994年）

2月6日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた26戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったコンコルドホーラーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

3月13日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の宗像特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。