トキシェーバー（1993年生、母トキファイター）

トキシェーバー（1993年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時5歳）と交配したトキファイターが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

2月3日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1200m 雪/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のナリタドラゴンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月17日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

12月8日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のトゥモローランドを半馬身振り切って休養明けの一戦をモノにした。

12月22日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

4歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天与の敢闘精神で諦めることなく走り切り、5着を確保した。

1月26日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で吉永護騎手（7戦2勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、コスモトップレディにクビ差交わされて2着となった。

2月8日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉永護騎手（8戦2勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のウィナーズキッスをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

2月23日、中1週で迎えた10戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（9戦3勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた12戦目は、G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（10戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。11着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（11戦3勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

8月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（12戦3勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって16着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（13戦3勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

10月26日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（14戦3勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（15戦3勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉永護騎手（16戦3勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

5歳（1998年）

1月5日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で吉永護騎手（17戦3勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉永護騎手（18戦3勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

2月21日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の春光賞（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で吉永護騎手（19戦3勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。