ブリッコーネ（2001年生、母サイレントプレアー）

ブリッコーネ（2001年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「やんちゃ坊主（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時10歳）と交配したサイレントプレアーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年のアカシヤ特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって3,570万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

8月24日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコスモステージに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月4日、中5週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

3歳（2004年）

1月31日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

2月29日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったブラウトリートにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下のグリーンチャンネルカップ（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月14日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のコウエイプライムをハナ差振り切って2勝目を掴み取った。

4歳（2005年）

3月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のピオーネに1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

5月1日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

8月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた15戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のマウントフォンテンに1馬身1/4の差をつけて優勝

5歳（2006年）

1月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のテイエムヤマトオーをクビ差振り切って休養明け初戦を物にした。

2月12日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた19戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

4月9日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

7歳（2008年）

3月22日、約24か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

4月13日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた23戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。