ダイイチランナー（1989年生、母ダイイチトツプ）

ダイイチランナー（1989年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時9歳）と交配したダイイチトツプが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河日成牧場。戦績は、中央平地7戦2勝2着1回。1992年のエルフィンステークス(オープン牝)に勝利した他、1992年のKBS京都紅梅賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

12月1日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るユウキファンキーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月14日、中1週で迎えた2戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、逃げるマイネルロゼッタにハナ差届かず2着に甘んじた。

3歳（1992年）

1月6日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月9日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエリザベスローズをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月8日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

5月24日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。