エイユーギャル（1992年生、母クインドラゴン）

エイユーギャル（1992年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロングリート（当時13歳）と交配したクインドラゴンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中島牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着4回。1995年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)で2着に入った他、1995年のバイオレットステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古川平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

8月13日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったニホンピロスタディに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキューティジュリアに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月1日、中4週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月30日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の黄菊賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、タニノリフアーズにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の3歳抽せん馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のタカヒロオーを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

12月10日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、ノーザンアスリートにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1995年）

1月7日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダービーキングダムを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月11日、中4週で迎えた8戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプログラムをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

3月19日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったライデンリーダーにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

4月9日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（7戦3勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

5月21日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で四位洋文騎手（8戦3勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

9月23日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（10戦3勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

4歳（1996年）

1月14日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（11戦3勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（12戦3勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた19戦目は、陽春ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（13戦3勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月28日、中4週で迎えた20戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた21戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（14戦3勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。