ラブオンリーユー（1986年生、母ニツソウルーナー）

ラブオンリーユー（1986年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホクトフラツグ（当時7歳）と交配したニツソウルーナーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地21戦2勝2着3回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1989年の矢車賞(400万下牝)。

経歴

デビュー前

吉田三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

9月3日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したスピークリーズンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中6週で迎えた3戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3歳（1989年）

3月4日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったシロキタグレイスに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

3月25日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中竹和也騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のニホンピログラフに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月16日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中竹和也騎手（3戦1勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳400万下の矢車賞（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で中竹和也騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネヤマヤマサをアタマ差振り切って雨中の激闘を制した。

5月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中竹和也騎手（5戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた9戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で中竹和也騎手（6戦2勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

9月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で中竹和也騎手（7戦2勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

10月1日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月22日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は中竹和也騎手（8戦2勝）。20頭立ての19番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを19番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた14戦目は、M.クラーク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’89ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

4歳（1990年）

1月20日、中3週で迎えた16戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は中竹和也騎手（9戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、佐伯清久騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は中竹和也騎手（10戦2勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（11戦2勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中竹和也騎手（12戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブレイブジョオーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月26日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中竹和也騎手（13戦2勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。