トリックアート（2001年生、母サクラギャル）

トリックアート（2001年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「錯覚を利用して表現されたアート」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時8歳）と交配したサクラギャルが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、首藤徳によって945万円で落札された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月27日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

8月3日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

9月28日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月15日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

12月21日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3歳（2004年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4月17日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ノースソングに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月1日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタイキロックオンに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2005年）

1月10日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく16着に敗れた。

3月12日、中8週で迎えた10戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って16着に敗れた。

6月19日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。

8月6日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた13戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

12月24日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

5歳（2006年）

1月29日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小島太一騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。