オリオンザエルメス（2007年生、母ミラノコレクション）

オリオンザエルメス（2007年5月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時14歳）と交配したミラノコレクションが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は荒木貴宏。戦績は、中央平地3戦0勝、地方38戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の2歳。

経歴

デビュー前

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

7月25日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は勢いを失って18着に敗れた。

8月23日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた3戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

11月14日、中6週で迎えた4戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビッグルーキーに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中1週で迎えた5戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた6戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のチンザンに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2010年）

1月3日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は杉村一樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

1月24日、中2週で迎えた8戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦の日峯特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた10戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で長田進仁騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた11戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた12戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は長田進仁騎手（3戦0勝）。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた13戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の薩摩街道原町宿賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のオリオンザピカイチに4馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

5月29日、中1週で迎えた14戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の仙水峡特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた15戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の耶馬渓特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた16戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた17戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のサマーカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

7月24日、連闘で迎えた18戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の虹の松原特別（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた19戦目は、3歳戦の川上峡特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は大澤誠志郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた20戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた21戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村松翔太騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた22戦目は、薩摩街道伊集院宿賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村松翔太騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた23戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた24戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松平幸秀騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松平幸秀騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4歳（2011年）

1月13日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた28戦目は、藤本三郎騎手を鞍上に迎えて、一般C4（福山ダート1250m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた29戦目は、一般C5（福山ダート1130m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤本三郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったロングコロナから1馬身差の2着となった。

3月6日、中1週で迎えた30戦目は、一般C3（福山ダート1250m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤本三郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた31戦目は、大柿一真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた32戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3（園田ダート1230m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上C3（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎雅由騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のスタイリッシュアイをクビ差振り切って優勝

5月5日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎雅由騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎雅由騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた36戦目は、牝馬限定の4歳以上C2（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎雅由騎手（4戦1勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい6着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた37戦目は、4歳以上C3（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山崎雅由騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた38戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山崎雅由騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた39戦目は、3歳以上C3（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山崎雅由騎手（7戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた40戦目は、3歳以上C3（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で山崎雅由騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

9月27日、中4週で迎えた41戦目は、3歳以上C3（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で山崎雅由騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。