ビリーバローズ（2011年生、母クリムゾンフレア）

ビリーバローズ（2011年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したクリムゾンフレアが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方24戦9勝2着5回。主な勝ち鞍は2017年のプロキオン賞(一般B1二 B2一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、酒井牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、猪熊広次によって2,362.5万円で落札された。

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

3月8日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

5月24日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

6月7日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

8月2日、中7週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

10月1日、中6週で迎えた7戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエムザックブライトに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2015年）

3月19日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、一般C2十二十三十四（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアラディンに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

4月7日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホッコーフジヤマに1馬身3/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5月20日、中5週で迎えた10戦目は、大井競馬場前駅開業記念賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るキーストライプを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月2日、中1週で迎えた11戦目は、夏木立特別（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテッサロニキを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5歳（2016年）

2月26日、約9か月の休み明けで迎えた12戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた13戦目は、一般C1四五六（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（6戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のレノンをアタマ差振り切って1番人気に応えた。

4月22日、中4週で迎えた14戦目は、たて座特別（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で矢野貴之騎手（7戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したミラノボヴィッチを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月17日、中3週で迎えた15戦目は、皐月特別（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で矢野貴之騎手（8戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のビンテージヴォーグに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

8月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、サマーメモリー賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で矢野貴之騎手（9戦7勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた17戦目は、南関東地方競馬チャンネル賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で矢野貴之騎手（10戦7勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月25日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、港区政70周年記念特別（大井ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は12戦連続で矢野貴之騎手（11戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったショウナンサンタにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月28日、中4週で迎えた19戦目は、カノープス賞（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で矢野貴之騎手（12戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたビオレント決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月31日、中4週で迎えた20戦目は、おおとり賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で矢野貴之騎手（13戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

6歳（2017年）

4月18日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、エイプリル賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は15戦連続で矢野貴之騎手（14戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオンザヒルを半馬身振り切って優勝

6月9日、中6週で迎えた22戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、夏木立賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた23戦目は、南風賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（15戦8勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったワタリセイユウに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、R.クアトロ騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ長月賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた25戦目は、オフト大郷賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（16戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた26戦目は、水彩都市・江東特別（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（17戦8勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったドリームフォーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

11月13日、中1週で迎えた27戦目は、プロキオン賞（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（18戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るワカチナを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて9勝目を手にした。

7歳（2018年）

3月28日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた28戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、花月賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた29戦目は、エイプリル賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（19戦9勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた30戦目は、みどり賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（20戦9勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。