アッフィラート（2013年生、母レディオブヴェニス）

アッフィラート（2013年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「鋭い（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したレディオブヴェニスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地15戦4勝2着1回。2019年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

4月30日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は422kg。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では閃光の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンラテールを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

10月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったアナザープラネットに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のフェイブルネージュを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（2017年）

4月30日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月15日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた9戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

5歳（2018年）

3月17日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウインシャトレーヌをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

4月7日、中2週で迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシャララに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月28日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月15日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月20日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のトルマリンステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた16戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2019年）

1月19日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したレッドローゼスを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月9日、中6週で迎えた19戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。