ペニーホイッスル（2002年生、母ラークホイッスル）

ペニーホイッスル（2002年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アイルランドの民族楽器名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したラークホイッスルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着3回。2004年のフェアリーステークス(牝G3)で2着に入った他、2005年の札幌日刊スポーツ杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

15歳のとき、社台コーポレーションから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ヒポファイル・ブラッドストックによって831.6万円で落札された。

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

9月11日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のナイトレインボーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたフェリシア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月22日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったエイシンテンダーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月12日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネコンテッサに1馬身半の差をつけて制した。

4月10日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

8月13日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトールハンマーに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦を制した。

10月23日、中9週で迎えた7戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた8戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したシンボリグランを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

4歳（2006年）

1月14日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた11戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月9日、中9週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6月18日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

12月24日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

5歳（2007年）

1月20日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた17戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた18戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6月30日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

10月21日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

6歳（2008年）

2月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に敗れた。

3月23日、連闘で迎えた23戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。