エンベルト（2019年生、母コウセイエリザベス）

エンベルト（2019年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「『光り輝く戦士』という意味のイタリア語圏の人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時10歳）と交配したコウセイエリザベスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はイワミ牧場。主な勝ち鞍は2022年の3歳以上C4-2。

経歴

デビュー前

1歳のとき、イワミ牧場から「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、八嶋長久によって616万円で落札された。

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

9月11日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は426kg。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

9月19日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

12月25日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

3歳（2022年）

1月30日、中4週で迎えた4戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

2月5日、連闘で迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた7戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた8戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-3（門別ダート1700m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、ネクサスハートにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5月5日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C4-2（門別ダート1600m 内回り晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず3着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた10戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、DOシニア65賞（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったリチュアルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

6月2日、中1週で迎えた11戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-2（門別ダート1700m 曇/重）に56kgの斤量を背負って出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブライダルクイーンに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月16日、中1週で迎えた12戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた14戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の172.4万円以下（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のマオノオラクルに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

8月18日、中2週で迎えた15戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤洋一騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた16戦目は、3歳戦のヤングジョッキーズTR大井第1戦（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤洋一騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた17戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の283.5万円以上（大井ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

10月7日、中1週で迎えた18戦目は、後藤蒼二朗騎手を鞍上に迎えて、鉄道発祥地港区賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月3日、中3週で迎えた19戦目は、一般C2四五（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤蒼二朗騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2三四（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤蒼二朗騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。