ミレニアムウイング（2003年生、母Angelic Song）

ミレニアムウイング（2003年1月15日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「千年間＋羽」。毛色は鹿毛。種牡馬のSadler's Wells（当時22歳）と交配したAngelic Songが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦5勝2着1回。2008年のみなみ北海道ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のマイトレイヤをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2006年）

4月8日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダークメッセージに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月12日、中8週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエキサイトランを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を収める

9月17日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5歳（2008年）

4月20日、約19か月半の休み明けで迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたジャガーメイル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月1日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のシグナリオに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

6月15日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（8戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月9日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪い、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダークメッセージに2馬身半の差をつけて優勝