エーシンヒットマン（2008年生、母エイシンヘーベ）

エーシンヒットマン（2008年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋殺し屋」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したエイシンヘーベが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地21戦5勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の彦根ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

8月21日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

11月7日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイキチチョウナンを上がり3位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月20日、中1週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた5戦目は、2歳500万下のつわぶき賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したスギノエンデバーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

3歳（2011年）

1月22日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のミヤジエムジェイに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月18日、約8か月の休養明けで迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のルアーズストリートに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月26日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月4日、連闘で迎えた11戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したダイワナイトを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2012年）

5月12日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るジュエルオブナイルを3/4馬身差し切って休養明け初戦を物にした。

6月16日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクウェッジをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

7月1日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（5戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

8月19日、中6週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた15戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

9月9日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

5歳（2013年）

3月2日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

5月5日、中8週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた19戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

12月8日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた20戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた21戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

6歳（2014年）

3月2日、中9週で迎えた22戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。