リターントゥジェム（2011年生、母ティファニージェム）

リターントゥジェム（2011年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「宝石の原点に戻る」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のチチカステナンゴ（当時13歳）と交配したティファニージェムが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大狩部牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2016年の睦月賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

12月14日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

3歳（2014年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月22日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

3月16日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンソニックにクビ差届かず2着となった。

3月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドダニエルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月19日、中2週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のガラパゴスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月27日、約5か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

12月14日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は長岡禎仁騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキーンソードに1馬身半の差をつけて制した。

4歳（2015年）

2月15日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた11戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月25日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアグネスマクシムを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

5歳（2016年）

1月24日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のグランディフローラに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。