スマートオリオン（2010年生、母トロピカルレディー）

スマートオリオン（2010年3月15日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋星座名」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時15歳）と交配したトロピカルレディーが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）いとう牧場。2014年のオーシャンステークス(G3)に勝利した他、2015年の中京記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、いとう牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大川徹によって945万円で落札された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

8月4日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

10月6日、中8週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3歳（2013年）

3月30日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、5着を確保した。

4月27日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

8月25日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネライムライトに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月1日、連闘で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のタンブルブルータスに2馬身の差をつけて制した。

9月29日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったコウヨウアレスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月30日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったレオンビスティーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中2週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のワキノキセキを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

4歳（2014年）

1月6日、中1週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレオンビスティーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月1日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアグネスウイッシュをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

3月8日、連闘で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のスノードラゴンに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月30日、中2週で迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

8月17日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたマヤノリュウジン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月31日、中1週で迎えた16戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月30日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた18戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2015年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

4月12日、中4週で迎えた20戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったサカジロロイヤルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月24日、中5週で迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカオスモスを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月26日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のアルマディヴァンをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

8月16日、中2週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた25戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

12月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

6歳（2016年）

2月21日、中7週で迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

7月24日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

8月28日、中4週で迎えた29戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた30戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（2戦0勝）。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

7歳（2017年）

1月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったトーアヒミコから3馬身半差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で上野翔騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり6着に終わった。