ヴェルテンベルク（2020年生、母マルカアイチャン）

ヴェルテンベルク（2020年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒い森があるドイツの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したマルカアイチャンが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年の京都2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月14日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったバルサムノートを半馬身捉え切れず2着となった。

9月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のモズマーカッシンに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月28日、中4週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

3歳（2023年）

7月8日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したブライトジュエリーを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの香嵐渓特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた8戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったニューノーマルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2024年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。