ケンブリッジファン（2003年生、母マルゼンファイター）

ケンブリッジファン（2003年5月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋観衆、ファン」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時11歳）と交配したマルゼンファイターが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中本隆志。戦績は、中央平地6戦0勝、地方14戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上C2二。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中本隆志から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

4月30日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/重）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

7月30日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

8月27日、中3週で迎えた5戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

9月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず17着に敗れた。

11月15日、中7週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた7戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D7二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のケンブリッジウィンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月14日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上D5一（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で永島太郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のヤマカツアーサーを半馬身振り切って2勝目を手にした。

4歳（2007年）

1月1日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上D2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で永島太郎騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒルクライムにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中2週で迎えた10戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上D1四（園田ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイファーキーマンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

2月8日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C7一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松平幸秀騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上C6二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松平幸秀騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミスターヤマフジに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月10日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上C4二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松平幸秀騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C3一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で松平幸秀騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエイダイサイレンスに7馬身の差をつけて5勝目をゲットした。

5月22日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松平幸秀騎手（5戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松平幸秀騎手（6戦3勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

7月24日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松平幸秀騎手（7戦3勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松平幸秀騎手（8戦3勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

9月20日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松平幸秀騎手（9戦3勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のディアフラワーに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月16日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上B3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松平幸秀騎手（10戦4勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。