キクノスカーレット（1994年生、母フェードエリカ）

キクノスカーレット（1994年5月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時6歳）と交配したフェードエリカが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日優牧場。戦績は、中央平地10戦5勝2着1回。1999年のマーメイドステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月3日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のクラシカルテーストに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月14日、中5週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

4歳（1998年）

3月15日、約15か月の休養明けで迎えた3戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下の寒狭川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレットルダムールに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

5月10日、中2週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の高瀬川特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアスワンビッグに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（1999年）

5月9日、約12か月の休養明けで迎えた6戦目は、5歳以上900万下の高瀬川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジェブロスターを半馬身振り切って久々の一戦を物にした。

5月29日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るショウナンハピネスを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月27日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたエリモエクセル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月25日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

6歳（2000年）

10月15日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。