アプリコットシチー（1997年生、母アトランタホース）

アプリコットシチー（1997年5月2日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時18歳）と交配したアトランタホースが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡穂別町、生産者は小林孝幸。戦績は、中央平地35戦2勝2着2回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2001年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小林孝幸から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、小林孝幸から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、カルテットクラブによって105万円で落札された。2歳のとき、マギーファームから「ひだかトレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、友駿ホースクラブによって714万円で落札された。

友駿ホースクラブ愛馬会にてで一口馬主が募集された。

中尾銑治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

8月21日、デビュー戦は大西直宏騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、ベルグチケットに3/4馬身交わされて2着となった。

9月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のサヴァントに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月10日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（2000年）

3月25日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大西直宏騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大西直宏騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた6戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1200m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は大西直宏騎手（5戦1勝）。17頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

8月6日、中7週で迎えた8戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の塩屋埼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた9戦目は、菊池憲太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

11月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋智大騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

4歳（2001年）

1月21日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋智大騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた16戦目は、板倉真由子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた17戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、マルチスウェット特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた18戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

8月12日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、柄崎将寿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柄崎将寿騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

9月23日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柄崎将寿騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

10月6日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で柄崎将寿騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

10月28日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で柄崎将寿騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブルーアクティヴをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

11月10日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柄崎将寿騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたナリタシャルマン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月1日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柄崎将寿騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

12月23日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋智大騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2002年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋智大騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

2月9日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は高橋智大騎手（5戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

4月13日、中8週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柄崎将寿騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柄崎将寿騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柄崎将寿騎手（9戦1勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で柄崎将寿騎手（10戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、5着に入り込んだ。

7月6日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で柄崎将寿騎手（11戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で柄崎将寿騎手（12戦1勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。競走中止となった。