ニシノクイック（2004年生、母ブランドピート）

ニシノクイック（2004年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋速い」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヤマニンゼファー（当時16歳）と交配したブランドピートが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地26戦1勝2着1回、地方7戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月16日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は474kg。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

8月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したミラクルボネットにクビ差届かず2位に入線したが、その後3着に降着となった。

9月23日、中5週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したサープラスシンガーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中1週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエアリアーナに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月11日、中4週で迎えた6戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

12月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月23日、中1週で迎えた8戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3歳（2007年）

1月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

3月4日、中6週で迎えた10戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

3月25日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（6戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

6月10日、中8週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（8戦0勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

4歳（2008年）

1月12日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

3月23日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上500万下の豊橋特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（9戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月27日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（10戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

5月4日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

5月18日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（11戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

7月13日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（12戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

9月7日、中7週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。15着に終わった。

5歳（2009年）

4月12日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の米山特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

7月5日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（13戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小千谷特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

12月27日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

6歳（2010年）

2月9日、中5週で迎えた27戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、元気百梅賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

2月17日、連闘で迎えた28戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

2月25日、連闘で迎えた29戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた30戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C1（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた31戦目は、柴田直樹騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月21日、連闘で迎えた32戦目は、マーガレット特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田直樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた33戦目は、ライラック特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田直樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。