アスクワイルドモア（2019年生、母ラセレシオン）

アスクワイルドモア（2019年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+もっとワイルドに」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時9歳）と交配したラセレシオンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年の京都新聞杯(G2)に勝利した他、2021年の札幌2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、廣崎利洋HDによって6,941万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったエクラノーブルに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、逃げるフィフティシェビーに半馬身届かず2着に敗北した。

8月7日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイウンプラチナを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

9月4日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったジオグリフに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

3歳（2022年）

2月6日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

5月7日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴェローナシチーを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

5月29日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

9月25日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

12月10日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田望来騎手（4戦1勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり18着に終わった。

4歳（2023年）

2月18日、中9週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

5歳（2024年）

6月16日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた13戦目は、T.T.オシェア騎手を鞍上に迎えて、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に終わった。

9月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。

9月14日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

11月10日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。