キチロクエンパイア（2014年生、母クイックレスポンス）

キチロクエンパイア（2014年4月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時14歳）と交配したクイックレスポンスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地12戦0勝、地方6戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2017年の仲秋特別。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって928.8万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、山本正美によって702万円で落札された。

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

7月9日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた2戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず16着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた4戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた5戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた6戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた7戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

12月11日、連闘で迎えた8戦目は、2歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2017年）

1月16日、中4週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

4月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢一樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた11戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

5月28日、中4週で迎えた12戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

7月14日、中6週で迎えた13戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、キョウモバライロに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

8月2日、中2週で迎えた14戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のサノリュウに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月14日、中1週で迎えた15戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハートノエースに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月30日、中1週で迎えた16戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒカルノシンデレラに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月13日、中1週で迎えた17戦目は、3歳戦の仲秋特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で東川公則騎手（4戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウリャオイをハナ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

10月13日、中3週で迎えた18戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の笠松競馬秋まつりまであと8日（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。