トーホウドリーム（1997年生、母サクラササヤキ）

トーホウドリーム（1997年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のメジロライアン（当時10歳）と交配したサクラササヤキが10歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は三輪幸子。戦績は、中央平地28戦6勝2着2回、地方3戦0勝。2001年の産経大阪杯(G2)に勝利した他、2002年の北九州記念(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

1月5日、デビュー戦はS.サンダース騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

1月23日、中2週で迎えた2戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のミルキーサイファに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月26日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

3月19日、中2週で迎えた5戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝1400m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したナムラマイカに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月29日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下のあやめ賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

12月2日、約6か月の休み明けで迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードユニバーサルを豪脚でハナ差だけ差し切って久しぶりの実戦を制した。

12月16日、中1週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鳴海特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったロードユニバーサルに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4歳（2001年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモプラズマをハナ差振り切って3勝目を掴み取った。

1月30日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシンボリビンテージをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月1日、中5週で迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエアシャカールを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

6月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

10月7日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた19戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

12月8日、中1週で迎えた20戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

5歳（2002年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた22戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

7月14日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

8月11日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた25戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた26戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた27戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた28戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のホーマンベルウィンに1馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

6歳（2003年）

6月21日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた29戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般A1（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、一般A1（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月11日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた31戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、東京競馬場内岩手場外開設記念（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。