キタノヴィジョン（2017年生、母グリーンオリーヴ）

キタノヴィジョン（2017年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+近親馬リアルヴィジョンより」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウボーラー（当時16歳）と交配したグリーンオリーヴが21歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は北星村田牧場。2023年のマーチステークス(ハンデG3)で3着に入った他、2022年の師走ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、北星村田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、キタジョファームによって432万円で落札された。

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

3月14日、デビュー戦は団野大成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシュバルツイェガーに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月11日、中3週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジャッジを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったフクノグリュックに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月21日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したバンクオブクラウズを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの香取特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のリュードマンに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2021年）

1月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月20日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したバンクオブクラウズを差し切れず、2馬身差の2着となった。

10月23日、約8か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で三浦皇成騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマテンロウスパークをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2022年）

1月9日、中6週で迎えた12戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で三浦皇成騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月10日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、卯月ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

10月23日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月10日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（10戦3勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のニューモニュメントをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6歳（2023年）

1月8日、中3週で迎えた17戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月25日、中6週で迎えた18戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月30日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月17日、中6週で迎えた21戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた22戦目は、名鉄杯（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

10月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

12月10日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた25戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

7歳（2024年）

3月3日、中8週で迎えた26戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月24日、中2週で迎えた27戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4月28日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。