ウォーターナビレラ（2019年生、母シャイニングサヤカ）

ウォーターナビレラ（2019年5月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+蝶々のように羽ばたく(ハングル)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時6歳）と交配したシャイニングサヤカが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は伏木田牧場。2022年の桜花賞(牝G1)で2着に入った他、2021年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月21日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカルチェリノイオリに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月3日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのサフラン賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウインピクシスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月6日、中4週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナムラクレアを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月12日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2022年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月10日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたスターズオンアース決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月22日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

7月31日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

4歳（2023年）

2月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

3月26日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦2勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

7月23日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

8月27日、中4週で迎えた14戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

2023年9月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。