オースミエルスト（1999年生、母ホッコーオウカ）

オースミエルスト（1999年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウォーニング（当時14歳）と交配したホッコーオウカが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は鮫川啓一。戦績は、中央平地20戦2勝2着4回。2001年の小倉2歳ステークス(G3)で2着に入った他、2002年のシンザン記念(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、鮫川啓一から「北海道7月セレクト市場サラブレッド当歳」に上場され、山路秀則によって1,785万円で落札された。

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

8月12日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のナムラダマシイに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたタムロチェリー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月10日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったアドマイヤドンにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

12月9日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

3歳（2002年）

1月14日、中4週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

2月10日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月6日、中7週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

7月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したビリーヴに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月17日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったビリーヴに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2003年）

2月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

8月2日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（7戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（8戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトムを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月11日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。