ヘクターシールド（1993年生、母ベリアーニ）

ヘクターシールド（1993年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時5歳）と交配したベリアーニが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回、地方16戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

6月22日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。馬体重は516kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

12月8日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

12月14日、連闘で迎えた3戦目は、4歳以上500万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（1997年）

5月11日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の六日町特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキーライトに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

6月10日、中3週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、あじさい賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタガノビエントに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

6月28日、中2週で迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月18日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、グレイトエンペラーに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月2日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の原町特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマチカネヒガノボルに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月14日、中3週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のビコーミニスターに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

5歳（1998年）

1月17日、中4週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアガペーに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

2月14日、中3週で迎えた12戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 雨/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったリキアイワカタカに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6歳（1999年）

1月16日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

3月14日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

4月24日、中5週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

5月22日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

7歳（2000年）

5月4日、約10か月半の休み明けで迎えた19戦目は、高山伸一騎手を鞍上に迎えて、さつき特別（中津ダート1760m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月25日、中6週で迎えた20戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた21戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

8月6日、中1週で迎えた22戦目は、天山賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた23戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月8日、中6週で迎えた24戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田順治騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

8歳（2001年）

7月15日、約9か月半の休養明けで迎えた25戦目は、大崩山特設（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた26戦目は、多良岳特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた27戦目は、尾鈴山特別（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた28戦目は、高隈山特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた29戦目は、宝満山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で倉富隆一郎騎手（5戦0勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月29日、中5週で迎えた30戦目は、新町充寿騎手を鞍上に迎えて、一般A1 A2（荒尾ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったリフレシングムードから1馬身差の2着となった。

11月21日、中2週で迎えた31戦目は、村島俊策騎手を鞍上に迎えて、阿蘇高岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた32戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は新町充寿騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた33戦目は、ターコイスカップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で新町充寿騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。