マチカネヒガノボル（1993年生、母アツプラウス）

マチカネヒガノボル（1993年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエブロス（当時7歳）と交配したアツプラウスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信成牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1998年の木曽駒特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

12月3日、デビュー戦は田島信行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、ダンスインザダークに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（1996年）

2月10日、中9週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

4歳（1997年）

6月7日、約16か月の休養明けで迎えた3戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトキオアクセルに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月19日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の北洋特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月5日、中7週で迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったテンパイに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

10月25日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、アガペーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中2週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヘクターシールドを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月29日、中1週で迎えた10戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るスペクタクルロマンを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って断トツ人気に応えた。

5歳（1998年）

1月18日、中6週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

3月8日、中6週で迎えた12戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイフィアレスに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

3月29日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の木曽駒特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るバンブーリコを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月16日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。