テンパイ（1993年生、母セレーザ）
Tempai
1993.03.31
テンパイ（1993年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時6歳）と交配したセレーザが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は新井 弘幸。戦績は、中央平地35戦7勝2着1回。1998年のプロキオンステークス(G3)に勝利した他、2001年のコーラルステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。
3歳（1996年）
5月19日、デビュー戦は原田聖二騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京芝1700m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のミスターシンガーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。
6月23日、中4週で迎えた2戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。
7月7日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下の露草賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したフュージレイドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。
4歳（1997年）
1月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で原田聖二騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のビコーマジックに7馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。
6月14日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。
6月28日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。
7月19日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の北洋特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。
8月3日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。
10月5日、中8週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は原田聖二騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマチカネヒガノボルに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。
11月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。
11月22日、中2週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の深秋特別（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユウシャに約10馬身の大差をつけて勝利をモノにする
12月14日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の元町ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のワカサバロンに1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。
5歳（1998年）
2月15日、中8週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコンメンダトーレに7馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。
3月14日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。
4月18日、中4週で迎えた15戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエムアイブランに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。
5月16日、中3週で迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。
10月24日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。
11月15日、中2週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。
12月12日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は原田聖二騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。
6歳（1999年）
2月6日、中7週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
2月21日、中1週で迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。
3月13日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦4勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。
11月14日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた23戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。
12月11日、中3週で迎えた24戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。
7歳（2000年）
2月12日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦4勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。
8歳（2001年）
1月30日、約12か月の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた26戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。
2月10日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は原田聖二騎手（7戦3勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。
3月4日、中2週で迎えた28戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（8戦3勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。
3月25日、中2週で迎えた29戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（9戦3勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚に勢いがなく17着に終わった。
3月31日、連闘で迎えた30戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。
5月6日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。
6月17日、中5週で迎えた32戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。
11月18日、約5か月の休養明けで迎えた33戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。
12月8日、中2週で迎えた34戦目は、摩耶ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。
9歳（2002年）
1月6日、中3週で迎えた35戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3のガーネットステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず14着に終わった。