ミスターシンガー（1993年生、母スイートローレンス）

ミスターシンガー（1993年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のオグリキャップ（当時8歳）と交配したスイートローレンスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、中央平地17戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の牧園特別(500万下)。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

2月25日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1400m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したテンパイにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月1日、中1週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1700m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のミステリアスガールに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月23日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったゲイリーイーグルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のツキノキャメルに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい最後はタガジョーリュウと並んで7着同着となった。

10月5日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の魚野川特別（新潟芝2000m 外回り小雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の豊明特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、5着を確保した。

4歳（1997年）

1月7日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月4日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。