エーティーダビンチ（2005年生、母ロマンシラオキ）

エーティーダビンチ（2005年6月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラチトセオー（当時15歳）と交配したロマンシラオキが20歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は城地守明。戦績は、中央平地8戦0勝2着1回、地方30戦10勝2着5回。主な勝ち鞍は2009年の一般C6。

経歴

デビュー前

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月16日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

4月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、オースミビーナスに交わされて2馬身差の2着となった。

4月27日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

7月19日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘争本能でゴールまで頑張り、4着に入った。

8月2日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

9月7日、中4週で迎えた8戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

10月21日、中5週で迎えた9戦目は、柴田直樹騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた10戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C14（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったマヤノクレナイに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中1週で迎えた11戦目は、一般C14（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランドスカイハイに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2009年）

1月2日、中3週で迎えた12戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C6（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ジャンバティストに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

1月15日、中1週で迎えた13戦目は、才色兼備後藤則恵誕生日直前記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスノーウィンドウに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月5日、中2週で迎えた14戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーサンカリスマに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月20日、中1週で迎えた15戦目は、春蘭特別（名古屋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（4戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月16日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、長良川特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（5戦3勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、スマートパーティーにクビ差交わされて2着となった。

4月17日、中4週で迎えた17戦目は、一般B10（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグレイトモーメントに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月23日、連闘で迎えた18戦目は、一般B7（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（7戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスターバーストに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月19日、中3週で迎えた19戦目は、うしかい座特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（8戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた20戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（9戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグレイトモーメントに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月6日、中4週で迎えた21戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1八（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月11日、中4週で迎えた22戦目は、有年淳騎手を鞍上に迎えて、一般C1八（大井ダート1500m 内回り曇/不良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

8月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、一般C1七八（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で有年淳騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

10月14日、中6週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた24戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマホロバに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月16日、中4週で迎えた25戦目は、さそり座特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた26戦目は、鈴木留依子祝!30歳記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた27戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアジュディサクセスに8馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5歳（2010年）

1月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、名古屋LJケンタウロスカップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

1月12日、連闘で迎えた29戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（5戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた30戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

2月2日、連闘で迎えた31戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（10戦6勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、キスリングバーに交わされて1馬身半差の2着となった。

2月16日、中1週で迎えた32戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（11戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーホウマリンに2馬身の差をつけて9勝目を手に入れた。

2月28日、中1週で迎えた33戦目は、うお座特別（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた34戦目は、モクレン賞（名古屋ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ターニングストーンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月20日、中3週で迎えた35戦目は、一般B2（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（8戦2勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のパークセラピイに3馬身の差をつけて10勝目を達成した。

6月14日、中7週で迎えた36戦目は、竹田吉秀騎手を鞍上に迎えて、ヘラクレス座特別（名古屋ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた37戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、天の川特別（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた38戦目は、風鈴特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。