ブルーメルセデス（1986年生、母ニシノヤクイン）

ブルーメルセデス（1986年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスイフトスワロー（当時9歳）と交配したニシノヤクインが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は馬道繁樹。戦績は、中央平地9戦2勝2着1回、地方7戦2勝。1988年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山田要一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

10月2日、デビュー戦は原昌久騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコクサイロイヤルに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月23日、中2週で迎えた2戦目は、蛯名利弘騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

12月17日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名利弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、2着となった。

3歳（1989年）

1月29日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名利弘騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

4歳（1990年）

5月13日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名利弘騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名利弘騎手（4戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るシラユリビゼンを上がり1位の末脚でアタマ差だけ差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6月17日、中1週で迎えた7戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名利弘騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で蛯名利弘騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月21日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で蛯名利弘騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

5歳（1991年）

7月19日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、阿部正義騎手を鞍上に迎えて、文月特別（三条ダート1700m 晴/良）に出走。4頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた11戦目は、葉月特別（三条ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。9着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた12戦目は、三条記念（三条ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部正義騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた13戦目は、山崎尋美騎手を鞍上に迎えて、オーロラ賞（大井ダート1700m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のシャインロッジをクビ差制して3勝目を奪取した。

10月2日、中1週で迎えた14戦目は、エンプレス杯（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎尋美騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた15戦目は、一般B2二（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎尋美騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた16戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、一般B2二（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のハクバウエストをクビ差制して4勝目を獲得した。