カセドラルベル（2016年生、母ベルスリーブ）

カセドラルベル（2016年2月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「大聖堂の鐘」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したベルスリーブが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の博多ステークス(3勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月25日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したルタンブルにハナ差届かず2着に甘んじた。

9月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のフラルに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

2月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたハバナウインド決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

6月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの八丈島特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの茶臼山高原特別（中京芝2200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドマイヤジョラスを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

4歳（2020年）

3月29日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

6月27日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの京橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレターオンザサンドを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

8月16日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマルシュロレーヌをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

10月11日、中7週で迎えた9戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

11月21日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

5歳（2021年）

1月16日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

2月27日、中5週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた13戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/不良）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

5月15日、中7週で迎えた14戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

10月24日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

6歳（2022年）

1月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

2022年1月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。