レディバラード（1997年生、母Angelic Song）

レディバラード（1997年3月4日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のUnbridled（当時10歳）と交配したAngelic Songが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦5勝2着1回、地方4戦2勝2着1回。2002年のTCK女王盃(牝G3)に勝利した他、2001年のクイーン賞(牝G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ロードサラブレッドオーナーズにて総額6,200万円（12.4万×500口）で一口馬主が募集された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月27日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキンシストーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月11日、中1週で迎えた2戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、勝ったファインイレブンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月26日、中1週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマウンテンターオーに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

3歳（2000年）

1月30日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

8月20日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた9戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のチアリーダーに1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

10月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春待月ステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2001年）

6月24日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の福島テレビ杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホッカイインパクトに6馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

8月26日、中8週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトニーボスに3馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

9月17日、中2週で迎えた15戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったプリエミネンスから3/4馬身差の2着に敗北した。

10月11日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオンワードセイントに4馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

5歳（2002年）

1月23日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のオンワードセイントをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

3月24日、中8週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。