シルクベルベット（1994年生、母メジロエニフ）

シルクベルベット（1994年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時18歳）と交配したメジロエニフが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）クドウファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1998年の富良野特別(500万下)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額2,000万円（4万×500口）で一口馬主が募集された。

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

4月27日、デビュー戦は藤井正輝騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月22日、中5週で迎えた3戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた4戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井浩騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

9月6日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井浩騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したメモリールーブルを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月21日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井浩騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月1日、中0週で迎えた8戦目は、3歳戦のコスモス賞ロ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井浩騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るキンショーエースを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月15日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

11月30日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったトレンディーバトーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月13日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

4歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンヨッシーに1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

6月21日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月12日、連闘で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（7戦2勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた17戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のノットセルダムに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月22日、中1週で迎えた19戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月3日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5歳（1999年）

2月7日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の千里山特別（阪神芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦2勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の郡上八幡特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は河北通騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に終わった。