サクセスパシュート（2008年生、母リアフォーモサ）

サクセスパシュート（2008年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋追い抜き」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時7歳）と交配したリアフォーモサが18歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地16戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2013年の迎春ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、高昭牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、吉田ファームによって2,100万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

3月19日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5月29日、中9週で迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 雨/不良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアズマユニヴァースに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

9月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のタイランドカップ（札幌芝2600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月13日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のファタモルガーナをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

12月10日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2012年）

4月15日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたヤマニンシャスール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月6日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマイネルグートを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月27日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したカノンコードにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月22日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の行川特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のディサイファに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月8日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナンデヤネンに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

12月24日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したサトノアポロにクビ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2013年）

1月13日、中2週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルメダリストをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

2月16日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。