キンシタイガー（2001年生、母Saratoga Mist）

キンシタイガー（2001年4月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「冠名＋虎」。毛色は栗毛。種牡馬のOut of Place（当時14歳）と交配したSaratoga Mistが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦1勝2着1回、中央障害1戦0勝、地方6戦2勝。主な勝ち鞍は2004年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

12月13日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1000m 晴/不良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3歳（2004年）

1月25日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた4戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず最後はタガノウィンターと並んで6着同着となった。

3月7日、中3週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、ロードマジシャンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月20日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のメイショウンジャロをハナ差振り切って初白星を挙げた。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下の滝桜賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

10月13日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた8戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、白菊特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の高湯特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

12月12日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

4歳（2005年）

4月27日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、つつじ特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のモーニングティーをアタマ差振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

6月19日、中7週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

8月7日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月11日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

10月26日、中4週で迎えた18戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、白菊特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5歳（2006年）

2月21日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、うぐいす特別（笠松ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、円山川特別（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月11日、中8週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、白百合賞（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るクラウニングワークを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月19日、中5週で迎えた22戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に終わった。

10月29日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

12月9日、中5週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

6歳（2007年）

1月6日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた28戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。